2009年6月16日火曜日

BRM600参戦(後編)

いよいよ後編です。
茂木のPC4を出ていよいよ夜間走行の開始です。
茂木の町から水戸方面へ向かいます。
しかし、私は初の夜間走行に緊張気味です。
自分の都合ですが、ライトのテストもあり意識もいろいろ集中します。
しかし、この時点で日中の気温や筑波山などで体力を消耗しており、夜間草稿大丈夫かな?と思いつつ走ります。
意外にも夜間走行は、昼に比べ気温も低いため涼しく走れました。
冷えすぎてはいけないので、レッグカバーとアームカバーをつけます。
アームカバーがきつくて鬱血気味になったので、少し捲ってつけました。
メータやGPSは、ヘッドライトで照らしながら見て、慎重に走る。いや、真逆の爆走です。
先頭を走るT崎さんと姫熊さんを後ろから12WのHIDライトで照らしながら、まるで女優のようにライトを浴びながら、爆走していきます。
何とかついていかなければと思い、若干の怖さを抱えながら追います。
しかし、12WHIDライトは、車のハイビームよりも明るく、前から来る車両は早めに気づいて大きく道を譲ってくれます。
峠道、ダム湖横、林道らしきルートを風のように駆け抜けます。
後ろから照らしながら、ドラマの綺麗な光景のように幻想的でした。
しかし、自分の体力は思った以上に消耗し始めていました。
霞ヶ浦近くのPC5まで1回の自販機補給のみで70kmを一気走りです。
ハイペースでの夜間走行ですが、悪くない感触でした。

PC5からPC6にいよいよ突入です。
このルートは千葉への道なのですが、利根川までのルートは暗い中右折左折とルート取りが難しいルートです。
GPSと姫熊さんの力作のキューシートを確認しながら進みます。
そして、いよいよ利根川を渡り千葉県に戻ってきました。
感動よりもここまで走った若干の達成感を感じながら渡ります。

しかし、ここからが正念場でした。
PC6の成田下総までは順調に来たのですが、このあたりから初夜間走行の体力消耗が進みます。
写真取る余裕も無く、九十九里を目指します。
千葉に戻って判るのですが、微妙なアップダウンがあり、徐々に足腰に効いてきます。
その上、夜間での緊張感や眠気が出てくる時間帯となりました。
九十九里では、3時ごろの通過です。
PC7の仮眠ポイントには、4時半過ぎの到着です。
実のところ、私はPC7の手前10数Km地点から背筋から腰までの不調と意識が朦朧としてあまり記憶がありません。
何とか前に走る二人を追いかけることのみでPC7につきました。
二人が遅い私を待ちながら睡眠時間を削っていくのが非常に心苦しく、このまま仮眠後に残りの200km突入しても足を引っ張るだけで、次の夜に突入したら走りけれる自信がない状況でした。
そこで相談して一人で早く出ることにしました。
二人のペースや元気な姿なら必ずゴールまでに追いついてくるだろうと確証していました。
ドロップバックを受け取り、「太陽の里」でシャワーを浴びて、着替えて、仮眠・・・あれ寝るところが無い。参加者が多く(80名出走9仮眠スペースが一杯で寝るところが無い!
何箇所か見てあきらめ、マッサージチェアに乗りました。料金を入れてマッサージ開始直後落ちました。
頭のブレーカが切れたように、気づくとマッサージは終わり、20分ほど経過していました。
疲れの極限なのか自分のいびきに驚いて起きました。
ところがかなりすっきりしています。
相談では、1時間早い7時スタート予定でしたが、そのまま6時15分にスタートしました。
T崎さんのアドバイスで坂の手前などでストレッチをしながら、PC間で5回程度の休憩を入れて進みました。

まずは残り200kmでの難関1三石山への登坂です。
なぜかここまでは体調も良く、1度5分くらいの仮眠を中野坂上駅で取ったのみで順調に進みました。
三石山もゆっくりですが、止まることなく登りました。
この時点では、T崎さん、姫熊さんは夢の中です。
7時30分に起こされて、8時には出発したそうです。


私の一人旅はまだまだ続きます。
三石山からPC8を通過し、鴨川有料を下ります。体重を活かしてできるだけ足を休めて走ります。
しかし、確実にお尻が痛く、つま先など力の入るところはすべて痛みます。
それでも我慢してPC9を目指します。
海辺の景観を楽しみつつ、天気予報と違い雨も降らずに快適に走ります。(お尻などは快適でないですが。)思った以上に距離を感じながら、しかし土地勘のある道はGPDが無くても走れて不安感無く走れました。

PC9では昼食兼ねて食事しますが、ここまで胃腸も疲れが出ていてなかなか食欲が出ません。
T崎さんや姫熊さんは常に次のPCで何を食べるか話していたので、胃腸も丈夫なようです。
ここではソバとおにぎりを食べ、とりあえず先を目指します。
少しの坂でもゆっくり走り、いつもの道でも慎重に走ります。
道の駅三芳村では、少々休憩で足湯に入りましたが、つま先が血行不順だったのか、お湯につかると顔をしかめるほどの激痛が走ります。
マッサージをして、コースに復帰します。
ここからは2つの峠道と鹿野山が待ち構えています。
平九里の坂道をゆっくり登り、長狭街道をもみじロードに抜ける長い長い坂道を更にゆっくり登ります。
自転車乗りの意地なのか、何故か一度も止まることなく、蛇行しながらでも止まらずに登りきります。
自分でも不思議なのですが、最後まで登りきろう、頂上が見えたら越えたら天国の下りと考えていました。
もみじロードも超えて、PC10に到着です。
ここでスタッフの方から半数以上の方が後方になっていて、早い時間帯での進行と伺いました。
あまり寝ないで走り出したことで早目となっているようでした。
PC10では、他に2名の方のみで、本当にここであっているのか不安になるくらいでした。
しかし、8時までゆっくり太陽の里で休んだ人たちは、きっと速いペースで来るだろうとも思いました。
そうすると現金なもので、追いつかれる前に何とかゴールしようと思い走り出します。
いよいよ鹿野山です。
高校時代の練習&通学ルートなので何とかなるだろうと軽く考えて望んだのですが。。。

こんなにきつかったっけ!
何この斜度!
足痛い!腰痛い!とにかくつらい!
の始まりでした。
見たこと無い速度で登ります。
最低速度3km。
平均でも約5kmです。

さすがに途中で1回休憩入れて、T崎さんのアドバイス通りストレッチを入れてまた上ります。
上りきった感動するかと思いきや、やはりいつものコースやっと登ったの一言です。
このままいつものラーメン屋に向かいたいところですが、ゴールに向かいダウンヒル開始です。
ルートを熟知しているのでほぼノーブレーキでクリアーして常代の交差点まで来ました。
ここで少し直線が続くのですが、走りながら寝ていました。
目は開けていて見えているのですが、完全に意識は寝ていました。
久しぶりの本能行動です。
途中で後方から来た方に抜かれ、我に返って補給食を詰め込みます。
そして、最後の力を絞り、袖ヶ浦海浜公園へ向かいます。
ゴールでは、無念のリタイヤのT中君が待っていました。
途中途中でPKメンバーのメールを見つつ、途中で返信することも忘れてしまいましたが。
遠くの声援を受けて完走しました。
私は、34時間37分のタイムでした。
目標が、35時間だったので目標も達成です。

そして、着替えながら、T中君と体の状態など聞いている間にT崎さんと姫熊さんが男性数人を引き連れて、かなりのスピードでゴールしてきました。一緒にゴールした男性曰く、引きずられて来た。そうです。
さすが!
しかし、二人も余裕一杯なのではなく、お尻も痛いし、足も痛い、でもテンションは以上に高い。
そのパワーがゴールに繋がったようです。

600kmの長いチャレンジを終えて、最終チェック。
3人ともPC飛ばさず無事完走登録。
もちろんメダル購入も申請です。
あまり収集癖が無い姫熊さんも思わず集めたくなるそうです。
3名とも達成感を満喫しつつ、T中君の再挑戦の意思も固まり、SRNへのチャレンジも見えてきました。



そして、最後の締めくくりは、辛口カレーの完食です。
今回は、あんみつとところてんもあり、非常に満足でした。
夜になる前にゴールできて非常に達成感のある600kmでした。
T崎さんは、終始先頭を引いてもらい、的確なアドバイス、肩こりなどへの処置大変ありがとうございました。
姫熊さんの綿密な計画とルート上での注意点などの情報発信。
何より、二人のパワーには圧巻でした。
心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
残りの400kmと300kmも同行お願いします。
T中君は、近々のチャレンジの意思も固いです。
まずは、筑波8時間耐久ですね。
最後に近日中にブルベ600km完走祝い&筑波8時間耐久ミーティング、ロングライド計画で夜練を開催したいと思います。
日程など後日ご連絡しましので、よろしくお願いします。

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